不 安 障 害 群 の 認 知 行 動 療 法
●「恐怖」と「不安」について
 ・ 恐怖は、現実のまたは、切迫していると感じる脅威に対する情動反応です。
一方、不安は、招来の脅威に対する予期です。
 ・ 恐怖は「闘争」または「逃避(逃走)」のために必要な自律神経系の興奮の高まりや危険が
差し迫っているという思考、及び逃避行動とより多く関連しています。
 ・ 不安は将来の危険に対処するための筋緊張及び覚醒状態、及び警戒行動または回避行動と
より多く関連しています。

●不安障害群とは
    過剰な恐怖及び不安と、関連する行動の障害特徴を持つ障害群です。
DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル(米国精神医学会)より

不安障害群: パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害、社交不安障害(対人恐怖症)、
限局性恐怖症、分離不安障害、選択性緘黙などが不安障害群に属します。

恐 怖 と 不 安 の 認 知 モ デ ル
 

不 安 障 害 群 の 認 知 行 動 療 法 の 流 れ


原則として50分間の面接を16〜20回行います。
状態によって回数が変わる場合もあります。

1. インテーク面接:最初の1〜2回で主訴及び現在起こっている問題やその経緯、既往歴などをお聞きしていきます。症状の理解のための情報収集段階ともいえます。心理・精神症状の問題・対人関係の問題・職業上・学業上の問題・健康の問題・経済的な問題・余暇・娯楽の問題・その他。生育歴や家族関係、学校や職場の状況なども必要に応じて確認していきますが個人情報の守秘義務に関しては十分配慮されますのでご安心ください。
2. 認知モデルについての心理教育もインテーク面接の中で行います。出来事-自動思考-感情-行動の相互関係を理解し、認知行動療法を進めていく知識を習得していただきます。また、 今の状態を知り、不安状態を理解するため、心理テストも実施し、クライエントさんの状態を総括的にアセスメント(査定)していきます。
3. 日々の実生活での状態を把握するため、行動記録表やモニタリングシートを宿題(ホームワーク)として出していきます。これは治療と治療をつなぎ、来談と日常生活を結ぶもので、面接で話し合った事を考えたり、行動してみたりする目的があります。宿題といっても、学校で出されていた気が重いものとは違いますから、安心してください。患者さん一人一人が、より早く回復する上で役に立つ課題で具体的な内容は、患者さんと治療者がそのつど無理がないように話し合いながら決めていくものです。
4. クライエントさんの自動思考の特徴的なくせに気づき、その奥にある「スキーマ(信念)」を分析していき、科学的に事実を検証しながら、新しい考え方を見つけていきます。
5. 考え方が変わってきたら問題を解決する方法や人間関係を改善する方法も練習していきます。
6. 不安が強く、身体症状も出ている場合は、緊張や不安を抑える行動療法(系統的脱感作法など)イメージエキスポージャーなども取り入れながら自律神経系を安定させていきます。
1〜6のような流れで認知や感情、行動への介入を進めていきます。新しい柔軟な考え方を実際に毎日の中で生かして使っていくことや行動療法の技法を取り入れながら介入していくことでクライエントさんの生活が楽になり、ストレスに対する抵抗力も高まってきます。


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