1. |
インテーク面接:最初の1〜2回で主訴及び現在起こっている問題やその経緯、既往歴などをお聞きしていきます。症状の理解のための情報収集段階ともいえます。心理・精神症状の問題・対人関係の問題・職業上・学業上の問題・健康の問題・経済的な問題・余暇・娯楽の問題・その他。生育歴や家族関係、学校や職場の状況なども必要に応じて確認していきますが個人情報の守秘義務に関しては十分配慮されますのでご安心ください。 |
2. |
認知モデルについての心理教育もインテーク面接の中で行います。
出来事-自動思考-感情-行動の相互関係を理解し、認知行動療法を進めていく知識を習得していただきます。また、今の状態を知るためうつや不安の心理テストも実施し、クライエント(患者)さんの状態を総括的にアセスメント(査定)していきます。 |
3. |
日々の実生活での状態を把握するため、行動記録表やモニタリングシートを宿題(ホームワーク)として出していきます。これは治療と治療をつなぎ、来談と日常生活を結ぶもので、面接で話し合った事を考えたり、行動してみたりする目的があります。宿題といっても、学校で出されていた気が重いものとは違いますから、安心してください。クライエントさんが、より早く回復する上で役に立つ課題で、具体的な内容は、クライエントさんと治療者がそのつど無理がないように話し合いながら決めていくものです。 |
4. |
その後、非機能的思考記録表などを作成していただき、クライエントさんの自動思考の特徴的なくせ (認知の歪み)に気づき、その奥にあるスキーマ(信念)を分析していきます。認知行動療法は、科学的に事実を検証しながら、新しい考え方を見つけていく心理療法です。
*非機能的思考記録表は、DTRとも呼ばれ、認知の歪みへの介入方法の一つです。状況や自動思考を整理し、適応的な新たな思考を考えて記入していきます。その考えの確信度や感情の強さを数字で評定していくことが特徴としてあげられます。これによって、自分自身でその効果を確認する作業が行われることになります。 |
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考え方が変わってきたら問題を解決する方法や人間関係を改善する方法も練習していきます。 |
1〜5のような流れで認知への介入を進めていきます。新しい柔軟な考え方を実際に毎日の中で生かして使っていくことで、クライエントさんの気持ちが楽になり、ストレスに対する抵抗力も高まってきます。 |